受け継がれる「伝説」 inherited Legend

いつ訪れても何故か「心の古里」を感じる沖縄。つい先日 “心の古里「沖縄」のレジェンド”と題してブログを書きました。30年以上も1つのことに情熱を注ぎ、今なお私の心に伝説として残り、生き続ける儀武息次さん。彼が天に召されて早くも3カ月が経とうとしていますが、私は毎月沖縄に来る度に儀武さんのタコス屋さんに足を運んでいます。

オーナーである儀武さんが天国へ旅立った後も、ここタコス専門メキシコは、生前儀武さんがいらっしゃったと同じように運営がされている。先月訪れた時にも、不変の「儀武の味」を立派に維持していた。昨日沖縄入りした私は、仕事を終えて儀武さんのタコス屋へ向かっていた。揚げたての皮、美味しいタコスの味付け、手製のサルサソース、そして何よりも儀武さんが残したあのお店の空気感。いつも通りそれらを楽しみにお店に向かいました。そこで私はとっても良い経験をしました。儀武さんの奥様(ここに通っていらっしゃる方はご存知の方もそうでない方もいらっしゃるかと思いますが)とお会いし、少しの時間お話をする事ができました。とっても嬉しかったのは、儀武さんが生前に私がここに長い間毎月のように通っていることや、私がプレゼントしていたXM3ドリンクのこと等を、奥様もご存知でいらっしゃって、そのお話から親しくお話をして下さった事です。あ〜、月に1回しか来ない私のことすらも彼はご家族にも話していてくれたんだなぁ〜と言う事と、そしてその小さなお話をお聞きになられていた奥様がわざわざ私にお声をかけて下さった事は本当に感激でした。でも、儀武さんが天に召されてからまだ3カ月も経たないこの時期ですから、奥様の心境を察するとまだまだ心が痛く感じますが、彼女の目には儀武さんと、そして彼と共に過ごして来た大切な力強さをとても強く感じる事ができました。今年に入ってから儀武さんはご自身の体調があまり良くないと分かりながらも、ご自身が他界された後にも、ご家族にひっそりと、しかも幾つものサプライズをお残しになられている事を知りました。その話しを聞きながら、どれほどまでに儀武さんが奥様やご家族を、そしてご自身と生前に関わった大切な人たちの事を思っていたのかを垣間みる事ができました。その一つは、儀武さんは沖縄三味線で沖縄民謡を歌うのが本当に大好きで、そしてとても上手でいらっしゃいました。儀武さんが他界された後に、奥様がふとCDショップで流れている音色に耳を傾けてみると、それはご主人の歌声で、家族には秘密でご自身のCDを出されていました。儀武さんの性格上、もしCD何て出す事にでもなったとしたら必ず家族に自慢をするはずが、この事は秘密にされていました。つまり、自分が旅立った後にも自分の家族が「あっ」と気付く様な、嬉しい気持ちになる様な秘密のボタンを沢山仕掛けていたそうです。奥様は涙を流しながらそのCDを手に取り、娘さんに直ぐに知らせたそうです。先日はある方に奥様は「奥さん、儀武さんの1周忌、楽しみにしていてね!」と言われたそうです。どんなボタンが仕掛けられているのか、考えるだけで儀武さんの笑顔が浮かんできますね。

相変わらず沖縄で一番、いや私が知る世界では一番美味しいタコス。オーナーが残した伝説の種はしっかりと家族と言う最も大切な場所に根を張り、次の世代へ向けて大きく成長を始めていますね。

人と人の繋がりを大切にする私たちは、大切な価値を受け継ぎ、そして引き継ぎ、長い将来に渡ってそれがもたらす繁栄を目指しています。大切な人へ、大切にお伝えし、大切に引き継いでいきましょう。

紹介 motoshigek
宮城県仙台市出身です。現在、妻と7人の子供達と一緒に千葉県房総地区(九十九里浜の隣の市)に在住しています。家族愛を大切に、クリスチャンとして家族で楽しく精進しています。

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